- 逆境に立たされたとき
- 不当な扱いを受けているとき
- 新しいことを始めるとき
心を強く持ちたい方におすすめの英詩がマヤ・アンジェロウの”Still I rise”です。
小・中学校の頃、4年間アメリカのニューヨークで過ごしました。
社会人でも再びニューヨークに留学した経験から、英語の重要性、勉強方法、英語圏の文化などを記事にしています。
英語の詩はとても難解です。
ネイティブが読んでも理解できないものがほとんどなので、簡単な言葉で訳し、背景なども交えて解説したいと思います。
おすすめの英語の詩は、こちらの記事でもご紹介していますので、合わせてご覧ください。
【英語圏の教養】知っておくべき有名な英語の詩【おすすめ10選】
マヤ・アンジェロウ
マヤ・アンジェロウ(Maya Angelou)はアメリカの詩人、歌手、女優です。
マーティン・ルーサー・キング・ジュニアとともに黒人の公民権運動に参加しました。
1928年4月4日ミズーリ州のセントルイスで生まれ、2014年5月28日、86歳で他界しています。
人種差別が根強かった時代において、自由を勝ち取るために活躍したアメリカのヒーローのひとりです。
キング牧師のスピーチはこちらの記事で解説しています。
Still I Rise
Still I Rise You may write me down in history With your bitter, twisted lies, You may trod me in the very dirt But still, like dust, I'll rise. Does my sassiness upset you? Why are you beset with gloom? ’Cause I walk like I've got oil wells Pumping in my living room. Just like moons and like suns, With the certainty of tides, Just like hopes springing high, Still I'll rise. Did you want to see me broken? Bowed head and lowered eyes? Shoulders falling down like teardrops, Weakened by my soulful cries? Does my haughtiness offend you? Don't you take it awful hard ’Cause I laugh like I've got gold mines Diggin’ in my own backyard. You may shoot me with your words, You may cut me with your eyes, You may kill me with your hatefulness, But still, like air, I’ll rise. Does my sexiness upset you? Does it come as a surprise That I dance like I've got diamonds At the meeting of my thighs? Out of the huts of history’s shame I rise Up from a past that’s rooted in pain I rise I'm a black ocean, leaping and wide, Welling and swelling I bear in the tide. Leaving behind nights of terror and fear I rise Into a daybreak that’s wondrously clear I rise Bringing the gifts that my ancestors gave, I am the dream and the hope of the slave. I rise I rise I rise.
Still I Rise 和訳
それでも私は立ち上がる 私のことを歴史に記しても構わない 捻じ曲げられた嘘で. 泥に踏みつけられても構わない それでも私は埃のように舞い上がる。 私の生意気さで怒らせたかしら? なぜ頭を悩ませているの? それは私が嬉しそうに歩いているから リビングで石油が出たかのように 月と太陽のように 潮の満ち引きの正確さのように、 希望が高く跳ね上がるように それでも私は立ち上がる 私が壊れるところを見たかったかしら? 頭を下げ、下を向いて? 涙のように肩を落として、 魂の叫び声で弱らされて? 私の尊大さで怒らせたかしら? そんなに重く受け止めないで 私は笑うわ 裏庭で金が掘り出されているかのように 私を言葉の拳銃で撃っても構わない、 私を視線で切り裂いても構わない、 私を憎しみで殺しても構わない、 それでも、空気のように、私は立ち上がる。 私のセクシーさは気に入らない? そんなに驚くこと? 私がダイアモンドを身につけているかのように 踊っていることは 恥じるべき歴史の小屋を抜け出し 私は立ち上がる 苦痛が根付く過去から 私は立ち上がる 私は黒い海、跳びあがるように広い 腫れながら波の中で耐え 夜の恐怖を置き去り 私は立ち上がる 美しいほど鮮明な夜明けの中で 私は立ち上がる 私たちの先祖がくれた贈り物をもって 私はかつての奴隷の夢であり希望である 私は立ち上がる 私は立ち上がる 私は立ち上がる
解説
この詩のテーマは、自尊心です。
周囲からどれだけ抑圧され、不当な扱いを受けても、自分を信じて立ち上がり続ける強い姿勢が書かれています。
奴隷解放の南北戦争は1865年に終わっていますが、ここからキング牧師の演説までの約100年間、アメリカに住む黒人は奴隷でななくなったものの、長く厳しい状況に置かれてきました。
1960年代まで、トイレ、レストラン、学校、交通機関などあらゆるものが白人と黒人で分けられていました。
こうした時代背景の中で、書かれた作品です。
まとめ
日本人は一般的に自尊心や自己肯定感が低いと言われています。
これは実際に私が肌で感じるものでもあります。
自分を信じて進みたいときに、強く後押ししてくれる詩ですので覚えておきたいと思います。
英語圏で特に有名な詩はこちらの記事でまとめていますので是非ご覧ください。