【ステレオタイプ】外国から見た日本の印象

海外から見た日本

外国人に対して日本人はなにかとイメージを持っていますよね?

例えば〇〇人はおおざっぱとか、〇〇人は時間を守らないとかですね。

このイメージをステレオタイプ(stereotype)と言います。

人を国籍でひとつにまとめるな!という議論によくなりますが、あながちこのステレオタイプが間違っているものばかりじゃないところが厄介です。

アメリカで小中学生を過ごし、社会人としても留学で実際に40か国以上の友人と交流した中で感じた、日本人に対するステレオタイプをご紹介したいと思います。

変なもの食べる

日本の独特の食文化は世界でも知られており、最近はかなりのブームになっています。

寿司は各国で独自の進化を遂げて、スーパーで普通に並んでいるレベルまで浸透しています。またわさびなどの調味料も、日本食以外の料理に利用されていたりとかなり広まっている印象です。

それはいいのですが、あまりに食文化が異なりすぎるため、「日本人ってこんなの食べるんでしょ?」と実際に聞かれた例をいくつか紹介します。

poison fish

直訳すると毒魚です。笑

最初は何を言っているのかわかりませんでしたが、フグのことですね。

これは結構聞かれたので、そんな風に言われているんだろうな、と当時思いました。

I heard Japanese people eat poison fish, is that true?

Oh yeah, you mean “Fugu”, it`s delicious! The cook needs to have a special license to cook the fish, so it`s safe to eat it in the restaurant.

フグはおいしく、調理には免許がいるため、レストランで食べるのは安全と伝えておきました。

whales

この食文化の中で最も気を付けたほうがいい話題が、鯨(イルカ)です。

過激な環境保護団体のシーシェパードでも有名ですが、世界的に捕鯨に対して否定的な国が多いです。

2009年にアメリカのドキュメンタリー映画「The Cove」にて和歌山県太地町で今も行われている、イルカの追い込み漁が描かれており、有名になりました。

そのため、日本人のこの文化については欧米中心に知られており、あえて日本人に対し、話題に出してくるということは、すこし警戒しましょう。

海外からどのように見られているかを知ることで、事前に自分の考えをまとめておきましょう。

また日本としての考え方は水産庁のホームページにもあります。

鯨問題に関するよくある質問と答え:水産庁 (maff.go.jp)

私は鯨に関しては、「食文化としては存在するが、日本人全員が好き好んで食べているわけではない。国際的に関心が高いということも広まっており、今後は変わっていくのではないかと思う。」という回答をしていました。

horse

鯨ほどの問題にはなっていませんが、世界的に馬肉を食べる文化は多くありません。

私が参加したプログラムではカザフスタンの参加者が、文化の紹介として馬ジャーキーを持ってきていましたが、かなりみんな興味津々でした。

We eat them raw. というと結構引いている人もいました。

「馬は人間の友達だから食べない」ということのようです。

monkeys? dogs? cats?

一度、サルを食べるのかと聞かれたことがあります。

どこの文化との混同かはわかりませんが、否定しておきました。

中国の一部の地域の食文化との混同なのかわかりませんが、改めて東アジアはみんな一緒に思われているのだろうというのを実感しました。

敗戦国 日本

欧米では、世界は第二次世界大戦の戦勝国と敗戦国という感覚がいまだ残っています。

日本の教育ではかなりさらっと言ってしまいますが、実際に日本の支配下にあった国の体験談も世界には残っており、ステレオタイプとなっていることもあります。

南京事件

南京事件、南京大虐殺、など様々な言われ方をします。

日中戦争の際に日本軍が南京を占領した際に、略奪や虐殺が行われた事件ですが、この時の犠牲者が日本軍の発表(4万~20万)と中国側の見解(30万)とで乖離がある問題です。

欧米には1997に南京にルーツをもつ中国系アメリカ人のジャーナリストIris Changが”Nanking Massacre, The rape of Nanking”を出版し、ベストセラーとなりました。

これにより欧米諸国でも、第二次世界大戦中のホロコーストとして、ナチスドイツに並ぶ行為として見られるようになりました。

この議題が上がった時のため、「犠牲者の数については諸説があるが、戦時中の悲惨な事件として悲しく思う。」というスタンスを準備しています。

大日本帝国

第2次大戦中の日本の支配下にあった国は、アジアでは多くあります。

当然のことながら、これらの国には日本の占領下であったことが歴史に記されています。

日本人が旅行に行く国も多く含まれていますので、しっかりと歴史を理解してうえで、現地の人とは接しましょう。

Made in Japan

日本の製品の技術の高さは世界でも有名です。

自動車などはもちろんなのですが、海外でのSONYの人気は日本国内以上であると感じます。

アフリカの友人も日本の技術の高さを実感した理由はSONYのwalkmanだったそうです。

中東でも弾丸にSONYと刻印されるなど、信頼の証になっていると聞いたこともあります。(もちろんSONYは弾丸は作っていません。信頼されているブランドのため、SONYの刻印が入ると高く売れるそうです。)

〇〇が得意

数学が得意

日本の教育として数学も暗記を中心としたつめこみ教育で、教育格差も世界的に見ると小さいことから、大体の人が「計算ができる」のが日本人です。

そのため、小学生レベルでは日本人のほうが数学をつめこむスピードが速く、結果として日本人のほうが数学が得意に見えてしまうのです。

もちろん優れた日本人数学者の存在もあるとは思いますが、ステレオタイプとしては幼少期の経験が大きいのではないかと感じています。

パソコンが得意

GAFAMといった企業が活躍している世の中としては、少し古いステレオタイプとなるかもしれませんが、1990年代まで日本のメーカーが優れたパソコンを多く世の中に出していた名残で、パソコンを含め機会に強い印象を持たれることが多いです。

Made in Japanの製品に対する品質の良さのステレオタイプに、共通する部分があると思います。

卓球が得意

オリンピックの表彰台では中国をはじめアジア人が多く、日本人ももちろん活躍しています。

そのため、日本人は全員卓球がうまそうと思われています。

日本人が「ブラジル人はサッカーがうまそう」みたいに感じる感覚に似ていると思います。

しかし問題なのが、欧米ではなにかと卓球大会が開催され、結構みんな強いのです…

40か国、80人でトーナメントを行った結果、私は初戦敗退でしたが、優勝したのは韓国系ドイツ人でした。

私が下手なだけなのか…

Can`t Speak English!!

ポピュラーで致命的なステレオタイプが日本人は英語が話せないということです。

よく日本で耳にするのは

「英語が話せなくても、ボディランゲージで通用する!」

「通訳がいれば問題ない。」

「翻訳機が発達するので、話す必要はない。」

などです。

ですが英語が話せない日本人は、ビジネスの世界では特に相当馬鹿にされています。

世界的にビジネスにおいて英語を話すことは、メールを打ったり、エクセルを使うことくらい基本的なことです。

うまく話す必要は全くありませんが、話さなくてもいいと開き直ってしまうことはよくありません。

まとめ

なじみのないステレオタイプもあったのではないでしょうか?

海外からの日本の見方を事前に知っておくことで対策が出来ます。

海外で過ごした日本人が口をそろえて言うのが、「私は日本のことを、全然わかっていなかった。」ですが、話す相手の国の人がどのように日本を見ているかという視点を持つことで、学ぶべきポイントを絞れると思います。

英語を勉強して、世界の人にステレオタイプだけでなく、本当の日本を知ってもらいましょう!

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