アンソニー・ロビンズのコーチング

海外の偉人

アンソニー(トニー)・ロビンズとはアメリカでもっとも有名なコーチングのプロです。

企業のオーナーから俳優、レイ・ダリオなどの投資家、さらにはビル・クリントンなど大統領たちをもコーチングしたことのある、アメリカ人にとってあこがれに人物です。

見た目も非常にダイナミックで、声もハスキー、いかにもパワフルな人物です。

いろいろなメディアで紹介され、コーチングという職業柄、たくさんの人の問題を解決し、運命を変える手助けをしているようですが、あまりに解決してきた問題が多すぎて、結局何が言いたいの?と思う方も多くないのではないでしょうか?

あまりに、パワフルで、ダイナミックな講演は世界中で大好評ですが、そのため教材も高額で、トニーを詐欺師や宗教的という人もいます。

そんなアンソニー・ロビンズの主張はなにか、幸せな人生を送るためには何が重要かを要約いたします。

アンソニー・ロビンズとは

アンソニー・ロビンズはアメリカでもっとも有名なコーチであり、講演家、自己啓発書著者、起業家、慈善団体の創設者などたくさんの肩書を持っています。

生まれはカリフォルニアの貧しい家庭でしたが、そこから成功哲学を独学で学び、セールストレーニングなどを通じて頭角を現し、世界中でセミナーを開催し、一年で3000万ドル稼ぐまでに這い上がった、アメリカの大好きなサクセスストリーの持ち主です。

著書には

Unlimited Power(1986年):『一瞬で自分を変える法』

Awaken the Giant Within(1990年):『一瞬で「自分の夢」を実現する法』

Giant Steps(1994年):『「成功法則」- 人生に奇跡を起こす12のステップ』

Money: Master the Game(2014年)

などがあります。

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アンソニー・ロビンズの主張

アンソニー・ロビンズが最も強調したいこととは何でしょうか?

アンソニー・ロビンズのもとに寄せられる相談は多岐にわたります。

自分を変えたい人

企業の経営者の売り上げの上げ方

結婚生活がうまくいっていない人の解決方法

人生の進むべき方向に迷っている人

大切な人をなくして立ち直れない人

自殺の相談

などの問題をいろいろな切り口からコーチングします。

その中で、最も強調するのは「なぜそのような決断をするか?」です。

必ず決断をするには、「感情」が影響しており、その背景にあるのは、人間には6つの潜在的欲求があるという考え方です。

Certainty 安定

世界中どの国の人でも人間はみんな安定し、痛みのないところで、安心したいと考えています。

そのために、人をコントロールしたり、スキルを高めたりするというのです。

Uncertainty 不安定

人間は安定を求める一方で、逆のことも求めます。

私たちはみんな驚きや、非日常を求めます。

人間は人生に多様性を求める欲求があるとトニーは分析しています。

例えば、昔見て面白かった映画を見るときなどは、いい映画という安心感と、何が良かったかを忘れ、また新しい驚きがあるのではないかを期待します。

Significance 自己重要感

人間は自分を重要だと思われたい欲求があります。

この最も簡単な例が、暴力です。

自分が暴力をふるう相手にとって、暴力をふるうかどうかは、あなた次第です。つまり相手にとってあなたが重要ということになります。

だから世の中から暴力はなくならないと、トニーは言っているのです。

Connection and Love つながりと愛

このつながりと愛は最も大事です。

ほとんどの人が傷つきたくないため、愛ではなくつながりを求めるそうですが、この傷つくこと自体も人間には必要なのです。

Growth 成長

最初の安定、不安定、自己重要感、つながりと愛は比較的、手に入れるのが簡単です。

しかし最後の二つの欲求を得られるかが、満たされた人生を送ることが出来るかにとって重要です。

成長していないということはどういうことでしょうか?

人間関係で成長も感じられず、仕事でも成長していないときは、いくらお金を持っていても、満足しません。

しかし成長しているということは周囲のひとに与えられるということです。

Contribution 貢献

生きるということは、差し出すということです。

私たちの人間社会はmeではなくweであることは明らかです。

トニーが11歳の感謝祭の時の話ですが、あまりにもお金がなく、世間の家族が集まってテーブルを囲み。ターキーを食べているときに、何も食べるものがなかったそうです。そんな時、玄関でベルが鳴りました。ドアの外にはチャリティの人が食べ物をもって立っていました。それを見て幼いトニーは「見知らぬ人も、自分たちのことを気にかけてくれている」ことを学びました。

もし自分たちが気にかけてもらったなら、自分も誰かを気にかけたいと思い、17歳の感謝祭の時には2家族に食べ物を寄付しました。それが特別に幸福な経験でした。

その翌年は4家族にできるようになり、さらに翌年は8家族にできるようになりいまでは財団を立ち上げ全世界で200万人に寄付が出来るようになりました。

6つの欲求のバランスで判断が変わる

紹介した6つの欲求はだれにでも存在しますが、そのバランスが人それぞれで違います。

そのため、ひとは同じ事象に対しても違う感情抱き、感情をもとに決断します。

そして、その決断の積み重ねが運命となっていくのです。

6つの欲求のうち、「成長」や「貢献」は意識していなくては得られません。

自分が幸せで満たされた人生を歩みたいのであれば、この「成長」や「貢献」を基準に決断していけばいいのです。

まとめ

アンソニー・ロビンズはその風貌や、カリスマ性、講演の演出やその費用の高額さから、詐欺師などと言われることもありますが、個人的に言っていることは聞く価値があると思います。

ただでYoutubeで見れるため、実際にセミナーを受ける必要があるかはわかりませんが、多くの偉大な人物から尊敬されているのは確かです。

私も彼の本を読んだことがきっかけで、生活費のなかの固定費をぎりぎりまで削る中で、少額ながら毎月の寄付を始めました。

何か月に一回かのペースでインドネシアの子供と文通をしています。

「貢献」することで何を得られたかはまだわかりませんが、自分のできる範囲で社会の役に立つという価値観にはなりつつあります。

騙されたと思って、アンソニー・ロビンズのいうようにしてみるのも悪くないかもしれません。

他にも知っておくべき起業家のスピーチをこちらの記事でご紹介していますので是非ご覧ください。

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